WHAT’S NEW
Dec
21
2022
ニキビは炎症性慢性疾患です。重要なのは瘢痕(ニキビあと)を残さないことです。
日本皮膚科学会の尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう⇒ニキビのことです)ガイドライン 2017によりますと
ニキビとは思春期以降に発症する顔面,胸背部の毛包脂腺系を場とする脂質代謝異常(内分泌的因子)、
角化異常、細菌の増殖が複雑に関与する慢性炎症性疾患であるとされています。
日本人の90%以上が経験するニキビは、これまで「青春のシンボル」や「単なる生理的現象」などとして軽視されてきて、
皮膚疾患としての認識が十分ではなかった為、ニキビで医療機関を受診する患者さんは約10%に過ぎませんでした。
一方、軽症の症状でも瘢痕(ニキビあと)が残ることがあるが、早めの治療によって瘢痕(ニキビあと)が予防できるというデータが示され、2008年にニキビ治療のガイドラインが策定されました。
また、同時に新たな治療薬が開発され、エビデンス(科学的根拠)に基づいた適切かつ標準的な治療方法を選択できるようになりました。
こうした経緯を経て、ニキビ治療のレベルは向上しており、今後もより有効性が高く、副作用の少ない薬剤の開発や治療方法が研究されています。
ニキビという疾患は、他の疾患と同様に患者さんのQOL(生活の質)を低下させます。ガイドラインには、「中高生ではいじめの原因にもなりうることから、早期の積極的な治療と炎症軽快後の維持療法が求められている。」と書かれています。
「ニキビは時期がくれば自然に治る、気にしない事が一番よ」と言われた事はありませんか?又はお子さんにそう言ってしまった事はありませんか?
年をとって新たなニキビができなくなることはあっても、一度できた瘢痕(ニキビあと)はずっと残ることになりきれいに消す方法はありません。
将来お顔に皮膚の陥凹や、隆起、色素沈着などのと瘢痕(ニキビあと)を残さない為には、ニキビができている今こそチャンス!ニキビのうちに、医療機関でしっかり治療をすることです。
神戸市、西宮市へ通院できる18歳以上の患者さんを対象としてニキビ治療の可能性の研究が実施されています。
現在治療中の方も、一度も治療したことがない方も、治療を途中でやめてしまった方も、ニキビの治療と研究に長年尽力してきた専門医師のアドバイスを受けながら研究参加してみませんか?
費用の負担は一切ありません。規定の謝礼が支払われます。
詳しくはこちらから