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Oct
31
2024
水について
講師:八王子薬剤センター薬剤師八王子薬剤センター薬剤師 曾木 明子
私たちの体は[水分][たんぱく質][脂質][ミネラル]の4つの主成分で組成されています。
その中でも[水分]は最も多く含まれる物質で、成人では体重の約60%を占めています。
[体内での水分の役割]としては、口から入った水分は腸で吸収され、血液、リンパ液などの体液となります。
体液は体内を循環し、酸素や栄養分を細胞に届け、老廃物は尿となり排泄されます。
また、体温が上がった時には、皮膚への血液循環を増やし、汗を出して熱を逃がすことで体温を一定にたもちます。
人間は1日に、2.5ℓの水が必要とされ、その内で飲み水としては、1.2ℓとされています。
体の水分を5%失うと、脱水症や、熱中症などの症状が現れます。10%失うと、筋肉のけいれん、循環不全などがおこります。
⒛%失われると、死に至ります。 のどの渇きは「脱水」の証拠といわれています。
これから夏に向かい熱中症にならないために、意識してこまめに水分補給をしましょう。
水分補給として、ミネラルウオーターを飲む人も多くなってきています。
水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量の数値を「硬度」といいます。
水の硬度は、地質や地形に影響されます。
硬度の低い水を「軟水」、高い水を「硬水」といいます。日本で採水されるミネラルウオーターの多くは「軟水」です。
海外のミネラルウオーターは、「硬水」が多くなっています。
硬水は重い味わいとなり、軟水に慣れている日本人にとっては飲みにくく感じることもありますが、ミネラルの補給に適しています。
水は生命維持に欠かせないものです。
災害時の備えとして、1人当たり1日3ℓ、最低でも3日分を目安に備えておくことが推奨されています。
なお、ご自宅の水道水の硬度を知りたい方は、東京都水道局のホームページの水質・水源よりご確認いただけます。