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Oct
25
2023
治験の被験者募集広告において、不適切な表現の代表例としてWEB上でよく目にする「治験バイトは短期間で高額な報酬が得られる仕事」という言葉、ニューイングのような治験に協力してくださるボランティアさんを募集し適切に治験実施医療機関へ案内するという責務を担った企業、団体の総称はPRO(Patient Recruitment Organization)と呼ばれており、治験の業界で被験者募集について正しい知識を学び、倫理に反しない正しい被験者募集業務を固持しているPROでは決して使わない言葉です。
ニューイングでも新入社員が入社した際にまず教育することは下記のことです。
1.治験(臨床試験)は、参加する人の人権が何より最優先されること。
2.治験参加はアルバイトではなく、未来の医療に貢献する尊いボランティアであること。
その為、「アルバイト」、「バイト」、「仕事」という概念は間違っており、そのような認識の方へは治験参加は社会貢献活動であると考えを改めてもらえるような対応を心がけること。
3.治験に参加した方に医療機関から支払われるお金はアルバイト代ではなく、治験に参加することで、参加者に発生する負担を軽くする目的で支払われるものです。
例えば治験に参加したことで自分の時間を割いたり、日常生活が制限されたり、通院にかかる交通費などを補填することが目的であり、「負担軽減費」、「謝金」、「謝礼」と表現します。
「アルバイト代」という概念は誤りなので業務の中で使用することはありません。
これらのことから高額報酬という表現を使い治験に誘う事は、「金銭誘因行為」とよばれPROがもっともやってはいけない事だと認識されています。
さて、ニューイングを「おすすめの治験バイトの募集サイト」として紹介してくれたユニークキャリアさんのサイトですが、「日本で一番正しい被験者募集を行う」ことを自負しているニューイングから見ますと「治験バイト」「高額な報酬」など、あってはいけない表現が散見され、ここにニューイングが掲載されるなどもっての他であるとまず考えました。しかし、その一方でニューイングのミッションである「治験をより多くの方へ知っていただき、適切な情報を正しく伝えていく」を達成することの入口になるのではないかとも考えました。
それはこのサイトに書かれている治験の説明が非常にわかりやすく、「治験バイト」、「高額な報酬」という記載を除けば、間違った内容は書かれておらず、治験を知るのに役に立つサイトだと判断したからです。ネットユーザーが治験を知るきっかけが「治験バイト」や「高額報酬」というキーワードに惹かれたという事であっても、PRO各社の募集サイトを活用した際には、治験はアルバイトではなく、誇りを持って参加するボランティアであると認識を改めていただくことができます。ユニークキャリアさんのサイトでも『治験バイトは「バイト」と呼ばれているものの、実際には報酬を受け取る有償ボランティアのことを指す。』と書かれていました。
治験に参加協力してくださる方々が、「自分は高額報酬を得られる治験バイトに参加した」のではなく、「自分は未来の医療の発展の為に貢献したんだ!」と周囲に誇れる環境を作っていくような取り組みを続けていかなければと思いを新たにいたしました。
【ご参考:治験に参加する人を守る活動を行っている組織】
臨床試験受託事業協会
日本PRO協会
【今回ニューイングを紹介してくださったサイト】
キャリア形成のために利用したいメディアN0.1「ユニークキャリア」の「おすすめの治験バイトの募集サイト」