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2024
子供にどのような予防接種を受けさせるかどうか親は迷うところですね。コロナワクチンについては様々な情報がネット上に溢れているし接種が開始されてから日も浅い。接種を迷っているうちにタイミングを逃してしまったり、子供にはコロナワクチンは受けさせないと決めている親御さんも多くいらっしゃることと思います。
お子さまにコロナワクチンを受けさせる、受けさせないは、その家庭ごとに判断する事ですが、昨日、鹿児島の南日本新聞に11歳のお子様をコロナ感染で亡くされた親御さんのお話しが掲載されていましたのでご紹介します。
2024年7月25日 (木)配信南日本新聞
新型コロナウイルスが猛威を振るった2年前の7月26日、金管バンドに夢中だった鹿児島市の男児が命を落とした。小学6年生だった村若悠陽(はるひ)さん=当時(11)。感染による劇症型心筋炎で、20歳未満の死者は県内で初めてだった。再び流行に見舞われている今夏、三回忌を前に両親が初めて取材に応じた。体調が急変した当時の状況を振り返り、「コロナの怖さを忘れないで」と訴える。
2022年7月25日。3日前に陽性が判明した悠陽さんは、自宅1階の和室で療養していた。6人暮らしで、感染は本人だけ。宿泊施設での隔離ではなく、自宅を望んだ。県内で5~11歳のワクチン接種が始まったのは3月。副反応も心配で、まだ打っていなかった。
前日夜に嘔吐(おうと)があり、体が痛いと言い出したが、朝の体温は36度台。息苦しさからマスクを外したがった。夕方になり「歩けない」と訴えたものの、なんとか自力で2階へ上がりトイレを済ませていた。
介助しようと、和室に入った母親の清子さん(48)が体に触れると、冷たさが気になった。「熱を測った?」と尋ねても返事がない。体温計を当てると35度台に。直後「暖房入れて」と寒さを訴えた悠陽さんの体はみるみる硬くなり、呼吸が止まった。わずか数十分間の急変だった。
救急車を待つ間、清子さんと父親の修さん(63)が人工呼吸や心臓マッサージを繰り返すと、口から黒っぽい血があふれた。鹿児島大学病院で治療を受けたが意識は戻らず、翌朝亡くなった。その日に火葬となり、体に触れることも、骨上げすることもできなかった。
両親は「持病はなく、子どもは重症化しないと言われていたので、すぐに治ると思っていた」と明かす。医師からも、判断は難しかっただろうと言われた。それでも「もっと早く病院に連れて行っていれば」「ワクチンを打たせていたら」と悔いは消えない。
5人きょうだいの三男。穏やかな性格で、弟や妹からも「はるちゃん」と慕われた。普段は笑顔が絶えなかったが、金管バンドのパーカッション演奏となると、真剣な表情に一変。迫るコンクールに備え感染予防に心を砕き、楽譜に決意文を貼って練習に励んでいたさなかの感染だった。
コロナが再び感染拡大する今、両親は呼びかける。「まれなケースかもしれないが、最悪もあり得ることを忘れないで。こんなに悲しい思いは誰にもしてほしくない」
(この投稿はNPO法人ニューイングが、webや書籍から収集した情報をもとに執筆しているものです。正確性に欠ける可能性もございますので、ご自身の疾患や症状などで気になることがあった場合にはかかりつけ医やお近くの医療機関を受診してください。)
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