HEALTH COURSE REPORT
第292回 無料健康講座
今回は冬の味方『漢方』講義と体操で心も体もあったまろう!
日時 | 2025年01月16日 pm2時00分~pm4時00分 |
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会場 |
ファルマ802ビル4階研修センター 京王八王子駅中央口から徒歩3分 JR八王子駅北口から徒歩5分 ※1階に八王子薬剤センター駅前薬局のあるビル https://goo.gl/maps/TdbZeFhwpMR2 |
講座I | あなたの知らないマイナー漢方の世界2 ~失われた朱雀湯~ 講師:八王子薬剤センター薬剤師 長谷川和輝 ■中国には“五行説”(万物は、木・火・土・金・水の五つの元素に分類され、お互いの性質を助け合ったり、打ち消しあったりすることであらゆるものがバランスを保っている)という考え方があり、漢方の設計や日本の文化にも深く関係しています。 ■五行説にも組み込まれている四神の名を冠する漢方が存在します。 中国では想像上の動物である青龍、白虎、玄武、朱雀を四神と呼び、含まれる生薬の色が青、白、黒、赤(朱色)である小青竜湯、白虎湯、玄武湯、朱雀湯がそれに該当します。 ■四神の漢方のうち、小青竜湯、白虎加人参湯、真武湯(玄武湯)は市販されており、簡単に購入することができます。 【小青竜湯】青龍の名を冠する方剤。構成生薬のひとつである“麻黄”の色[青(緑)色]が青龍を連想させると考えられています。麻黄は、幅広く抗炎症・抗アレルギー作用・免疫活性作用を目的として配合されることが多いです。 小青竜湯の効能効果は、アレルギーの発作症状の治療に使われることが多いですが、症状を抑えるだけで根本的治療にはならない点に注意が必要です。 【白虎湯】白虎の名を冠する方剤。構成生薬に“石膏”を多く含み、石膏の[白色]が白虎を連想させると考えられています。 石膏は、熱・炎症を取り、渇きを潤すという目的で配合されることが多いです。 白虎湯の効能効果は、加減方の一つである白虎加人参湯のみがエキス製剤として使用されていますが、喉の渇き・ほてりの改善などに有効です。 【玄武湯(真武湯)】玄武の名を冠する方剤。構成生薬に“附子”を多く含み、附子の[黒色]が玄武を連想されると考えられています。 狂言でも毒薬の名前として有名な附子(トリカブト)は、中毒を起さないように量の調整、加工が施されています。体を温めることや活力を補う目的で配合されることが多いです。 真武湯の効能効果は新陳代謝の衰えた方の消化器症状、循環器症状、神経症状など、多岐にわたって使用されています。 ■時代の流れで消えてしまった漢方が存在します。【朱雀湯】という名の方剤は、記録がありません。ただし青龍・白虎・玄武が存在して朱雀だけ存在しないのは不自然なため、かつては朱雀湯も使用されていたと考えられます。 ■セルフメディケーションの選択肢に漢方を加えてみてはいかがでしょうか?ご使用の際は医師または薬剤師にご相談ください。 |
講座II |
鎖骨周りをほぐす(リンパの流れを助けよう) 講師:八王子市レクリエーション協会 講師 中西 芳子 鎖骨周りにはリンパ節があり、血液中に老廃物が溜まってしまうと血液の流れが悪くなりリンパが詰まってきます。 この老廃物が鎖骨~腋窩(体側)に溜まってくると、肩こり・むくみ・体の冷えにつながり、疲労が蓄積されていきます。 鎖骨部分は、全身リンパが流れ込んでくる最終ポイントです。 右手の中指を中心とした4本の指を左側の鎖骨に当てて中央から肩先に向かって軽く流します。同じように左側の鎖骨も行います。左右3回ずつ行うと良いでしょう。 主なリンパ節として、鎖骨、耳の下、顎の下、腋下、ひじ、お腹周り、太ももの付け根、膝の裏などにあります。これらの部分をマッサージするときは、優しく、丁寧にすることがポイントです。 2025年度最初のヨガストレッチ。蛇年にちなんで蛇のポーズ、コブラのポーズもやってみました。 |
共催 | 主催:NPO法人ニューイング 共催:駅前薬局(八王子薬剤センター) NPO法人八王子市レクリエーション協会 |