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中野重行先生 感想
 
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大分大学医学部附属病院 病院長 中野重行 先生より
「創薬ボランティア」の方々に感謝の気持ちをこめて企画した初めての
『ヘルシーツアー in ゆふいん』
大分大学医学部附属病院 病院長 中野 重行

 NPO法人ニューイング主催の「ヘルシーツアーinゆふいん」が無事終了しました。治験に参加していただいた創薬ボランティアの方々への感謝デーを目的にしたパック旅行「ヘルシーツアーinゆふいん」の第1弾は、2005年9月3〜5日に温泉の街湯布院を中心にして開催されました。「ヘルシーツアーinゆふいん」の企画者として参画した者としての感想を一言記すことにします。

 ツアー1日目に別府温泉のホテルでの夕食後、4つのスモールグループに分かれての医療に関するディスカッションで交流を深め、ツアー2日目には、湯布院厚生年金病院の有田眞病院長をはじめ、病院をあげての全面的な協力を得て、病院内見学、転倒予防教室、ヘルシー会席(カロリー当てクイズ、及び賞品付)など、健康を自分で維持するために役立つプログラムとなりました。また、この企画に賛同していただいたCRCの中原綾子さんと山下美和さんが、東京から参加して下さいました。薬事日報からの取材もありました。地元の別府中村病院のCRCと創薬ボランティアの方々、豊の国医療教育ボランティア会(模擬患者SP研究会)の西林信子さん、大分大学医学部臨床薬理学の小手川勤助教授と附属病院臨床薬理センターの倉成正恵CRCも参加して、この企画を盛りあげて下さいました。私の長女の七重(府中市にある榊原記念病院心臓リハビリテーション部勤務)も、運動と栄養の仕事をしている関係で興味を抱いて、東京から参加してくれました。

 私が当時の厚生省の研究班の主任研究者として、治験に参加する被験者を「創薬ボランティア」と呼ぶことを提唱したのが、1998年のことでした。その後、この言葉も社会的に認知され、普及定着してきました。それに先立つこと3年、1995年に創薬ボランティアの方々の社会貢献に報いるために社会全体で感謝の気持ちを表わす「思いやりプラン」を発表して、今年は10周年目の記念の年になります。「思いやりプラン」とは、創薬ボランティアとして治験に参加していただく行為が主として次の世代の人達が恩恵を受けるために行うものであり、「思いやり」のこころから出たものであることを私共は認識して、感謝の気持ちを表わすために創薬ボランティアの方々に得点を差し上げて、後で自分が必要になった時に自分や親しい人のためにその得点を使えるようにするというものです。今回のツアーはこの「思いやりプラン」の創薬ボランティアの方々へ感謝の気持ちを表わそうという考えを形にしたものです。あいにく台風が接近しており、湯布院の観光を十分満喫していただけなかったのは残念ですが、わが国初の試みがまず成功したことを、こころから嬉しく思っております。最後になりましたが、準備期間が短かったにもかかわらず、この企画を成功に導いていただいたニューイングの皆様、本当にご苦労様でした。


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